冷たい上司の秘密の誘惑
「悪いな、遅くなった」

そう言って美幸の肩を叩いたのは、

美幸のダーリン、如月常務。

…時計は、午後7時を10分ほど過ぎたところだった。


「遅いよ~…悪いと思ったんだけど、

先に少し食べちゃった」

そう言ってニコッと微笑む美幸。

…彼氏の前だと、こんな表情するんだ、可愛いな。


そう思うと、自然と笑みがこぼれた。


「久保、本当に紹介しても、大丈夫なのか?」

美幸の横に座った如月常務は、少し心配そうな顔。

…美幸が私と篠田部長の事を話してるんだから、

当たり前の反応なんだけど、気を遣われると、返って困る。


「大丈夫ですよ~。あの人の事は、気にしないでください」

そう言って、作り笑いをする。

・・・二人にはわからないように。


「あ、また無理して笑ってるな」

その声に驚き、振り返る。


「遅いぞ、創一。7時には終わらせる約束だっただろう?」

如月常務と、創一の会話に、目を丸くする。


・・・もしかして、紹介する相手って。
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