ネコがくれたモノ。
ここまで聞いてしまったんだ。
最後まで聞く。
あたしはゆっくりと顔をあげて相沢さんを見た。
「まだ、俺のこと好き?」
「…え?」
まだ、俺のこと好き?
あたしは視線を動かすことができなかった。
まっすぐに見つめてくるその瞳はレイに似ていてさっきとは全く違っていた。
「木島さん」
「あたし…は」
ここで認めてしまっていいの?
未練がましいって思われない?
あたしは、
正直に言ったほうがいいの?
「正直に」
「……っ」