True〜新選組と消えた記憶〜




土方がまだここに居ることが出来ると気付いた薫は、立ち上がった。


そして、膝の上にいた猫を床に下ろすと土方に近付いた。





結局、薫が総司の部屋に移ってから土方が顔を出すことはなかった。


つまり、とても久し振りに顔を合わせた訳で。





一一一一一ぎゅっ


土「………薫、どうした?」


薫「……………寂しかった。」





急に抱き着いてきた薫に、土方は一瞬だけ驚いた。


しかし、直ぐに自分の腕な中に薫を収めた。


そして、薫のことを抱き締めていたかった土方なのだが………




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