True〜新選組と消えた記憶〜




しかし、土方は全力で懇願して左之をその場に留めた。


そして左之は、冷静に考えてみると何かがおかしいことに気付いた。


左「………こいつ、寝てんの?」


土「そうだよ。寝ぼけて抱き付いてきやがった。」





左之に薫を剥がして貰うと、土方はさっさと着替えを始めた。


左之はと言うと、土方の話を聞きながら薫を見ていた。


左「………胸、あるね。」


土「あるってもんじゃねぇ。毎日これが続くと、俺の理性が崩れるぜ。」





土方がげっそりとした表情で言うと、左之は笑いながら立ち上がった。


左「ま、小姓の世話は頑張れよ。んでもって、そろそろ朝餉だから。」




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