LOVE School Life Ⅰ【完結】
「何で言わねえんだよ!?秋人!」

「い、いててて、ごめん、ごめん、だっていないと思ってた…」

「言い訳はいらねえ!!!男だろーが!!!」

「ヒィッ」


扉の奥で何やら素晴らしい惨事が起こってるみたいですが、とてもではないですが確認などしたくありません。


秋人、誰だかわからないけど頑張れ。
だけども、次の秋人の言葉で私は固まった。


「許して!姉貴!!!」



………えー。
今、なんと?

咄嗟に目が机にある写真にいくのは当然のことだと思う。
姉貴?秋人のお姉ちゃん?


いやいや、まさか。
だって、写真の中で微笑む彼女は

「しーーーーんいっち!!!」

そう、そうやって扉を開けた彼女そのもの。



可愛いセーラー服に身を包む、見た目はおしとやかそうな、清楚な。
もう、生徒手帳に載ってるようなお手本そのものの女の子。
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