いつか見つけてね。
「名前はなんて言うんですか?」

敬語で聞いてみる。


年上の人だってのはわかってた。

だって社会人だし、他の男性共が一目おいていたから、多分合コンのメンツの中でも歳上なんだなって思ったから。


第一印象は背が高くて笑うとエクボができてるってことくらい。


すると彼は少し口角を上げて


「合コンで自己紹介したと思ったんだけど?」


その時は、その他大勢の一人みたいな感じであんまり気にも止めていなかったから。

「みんなから濱っちって言われてたのは知ってます。


でも、やっぱりそのっ



一緒にホテルに来ておいて名前も知らないってのは。」


あっ、でも多分もう会わないひとだから名前なんていいか、なんて思っていると。


彼がいたずら気味に笑いながら


「じゃ、体に教え込んであげる、俺の名前を。忘れられなくなるくらいにね。」


というと唇に彼の唇が重なってきた。


高校の時の彼氏とは比べ物にならないくらいのキス。

あっという間に舌が入ってきて私の舌に絡めてくる


後頭に片手、腰にもう片手を添えられて私はそのキスを受け入れた。


頭の中がぼーっとしてしまうくらい、


久しぶりのキスだった、

でも、

唇を話した時、私の息が少しあがっていた。


こんなに息が上がったことなんてない。


「上目遣い、煽るね。


美穂、


いいのか?」


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