いつか見つけてね。


いきなりパーティー会場で美穂を友達に奪われ、俺のことをあまり良いように思われていないのがわかった。


美穂のこと悲しませたり不安にさせたのは俺の責任だから。

苦笑いとともに俺は美穂を見つめてた。


会場はよく見ると何人か知り合いがいて、俺が知らなくても水友でのパーティーなどで顔を合わせたことがあるっていう社長たちが何人も挨拶に来てくれた。



そしてそのうちの中に但馬咲がいた。

彼女は水友系の会社のイメージガールで昔誘われてたのは確か。

体の関係も持った、昔の俺は見境なくて、美穂に会うまでは素行もあまり良くなかった。


妹尾かケインが俺の女関係を清算してくれるのは日常茶飯事


馴れ馴れしく話し掛けてきた咲に


「お前とはもう関係ないだろ、仕事上の付き合いだけだ。


興味ない。」


きっぱり言ってもまだ懲りなく俺の周りにつきまわっている。


「今日はプライベートできてるんだ、もういいだろ。

じゃないと仕事おろすぞ。」

そう言うと咲はなにか言いたげだったが諦めて俺の前から消えてくれた。




その先の美穂を見ると史也が側にいた。


それからタミーと他の男が美穂の輪の中へ入っていく。


その中の一人、確か美穂と東京でツーショット写真をとられていた奴もいる。


無性に苛ついた。


美穂の近くでまとわりつく若造。


そんな風に俺が心配そうに見ているのを美穂は全く知らないだろう。


史也が何気に美穂をそいつからガードしてくれてるのがわかった。

あいつも過保護だからな。


なんて安心しているのもつかの間史也がそっくりタミーとそのクルーを連れて美穂のグループから離れていった。


女だけ野放しになっている。

合コン大好き女子大生だからいつ声をかけられるか、心配だ。



しかし、そこに見覚えのある男が近づいていった。


そして美穂の側に立ち止まる。


ケイン、あいつは確信犯だ。





またそこにふらふらと咲が割って入りやがった。


しかし、すぐに追いやられたみたいだ。

その後咲はアイドルグループとつるんでる。




壁際に立ちそんな様子をずっと見ているとケインがにやけ顔でやってくる。


「なんだよ、お前うざい。わざとだろ。」

「何が、なんのことだよ?」


なんて言ってるくせに顔が笑っている。


「近付きやがって。

覚えとけよ。」




「オー怖。男の嫉妬なんてね。」


悪態つきまくりのケイン、うちだったら殴ってた。


そこにまゆがやってきて、でも怪訝な顔はされてなかった。


そして俺らを美穂のいるところに連れて行かれた。


少し美穂の友達の顔つきが優しくなっていた。


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