いつか見つけてね。
デート
テスト中も毎日のように連絡が来て一度は顔を合わせていた。


大概、朝にメール、夜にはおすそ分け。

その時に少しだけ話をする。

全く他愛もないこと。

今日何したとか、って私のことを聞いてくる。

勉強の邪魔にならない程度に話すだけ。



毎日晩ご飯を作っている風な濱野さん。

大の大人、男の人でこういうことができる人に少しずつ警戒心がなくなってきたかも。

前にアキラさんにも大丈夫って言われてたからかな。




すごく話すのが楽しみになってきてた。




和風、洋風、いったいいつにそんな時間があるんだろうって思う。


「それは、デートの時に話すよ。


美穂とのデート楽しみだから。」

すごく楽しみにしてくれてるデート。


私も早くテストが終わればなんて思ってた。




しかし、初デートは簡単に進まなくなった。



兄がその週末から一週間泊まりに来るって言うから。







私、史君にそのこと言ってないから。


絶対怖い顔するよ。









濱野さんに言うと、

「じゃ、その時俺お兄さんに挨拶するわ。


妹さんとデートさせてくださいって。」


二人、どうなるんだろう。



アキラさんに相談する。




すると、アキラさんが私も一緒に説得してあげるって。



いやっ、説得ってなんの説得?

デートさせてあげてって?



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