恋愛論



レポートを提出して、門へ向かう。


門の横には由宇がいる。


いつもと違う暗い表情。


「家来れる?」


由宇が聞く。


一瞬仁美が頭を過る。


けど、いつもと違う由宇が心配で。


何よりあたしは由宇が好きで。


あたしはゆっくり頷いた。


「絶対何もしねぇから」


由宇が言う。


やっぱり表情は暗い。











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