レンタル彼氏【完全版】
「あっちぃ…」



連日、猛暑が続くこの夏は日差しがきつい。


大学に無事入学した私は、たまたま隣の席に座った尚子と知り合った。
すぐに意気投合して、それかはよく一緒に居る。

そんな尚子と、昼休み外でご飯を食べようと言ったことを早々に後悔した。



「うわ、まじ今年は焼かないって決めてたのに…」


日焼けクリームを取り出して、つい五分前塗ったそこにまた塗りだす。


もう、日焼けクリームで白くなってますけど。



この暑さでは、そんな突っ込みすら出すのも面倒になる。




軽く笑いながら、私は

「やっぱり戻る?」

そう、言った。


それに尚子も何も言わずに頷いた。



誰だよ、今日は比較的涼しいとか言ったのは。

朝の天気予報を恨めしく思いながら、歩き進める。



この大学に入って、もう三ヶ月が過ぎようとしていた。


余りの勉強範囲の広さに最初は戸惑いを隠せなかった。
だけど、私は児童福祉についてを重点的に勉強することにしていた。


それから教員免許も、同時に取れるように勉強をした。



どの科目でもいいなら、一番国語が得意だから家に帰ってからは復習の毎日だった。


正直、忙しかったけど、充実していた。
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