主婦ミラ子の叫び アルバイト編
ミラ子の勤め先であるコンビニでは
今日も沢山の買い物客で
賑わっていた。


そう、
ミラ子が働くコンビニは
恐らく市内で一番忙しいとされていた。
それくらい集客のある店舗だった。







「いらっしゃいませぇ~」


店内に天使の様に
愛らしいミラ子の声が響く……。


そこへ一人の年配のお客様が
ミラ子が立つ四レジへと来られた。


そう四レジ……つまりは端から
四番目のレジ
狭い狭い猫の額ほどのスペースに
四台ものレジが並んでいるのだ。
まぁ、実際は猫の額よりは大きいが……
えっ?
わかってるって?


それはさておき、
一人の老人がミラ子に聞いてきたのである。


「お姉ちゃん、マルコポーロ
ちょうだい。」


「こちらでよろしいですか?」


何ごともなかったかのように
そっとそれを差し出すミラ子。


「そうそう、それそれ。
マルコポーロな。」


老人は気持ちよく会計を済ませて
煙草のマルボロを持ち帰っていった……。









マルコポーロって何やねん。
てゆーか、
どないやねん!


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