プラチナブロンドに愛されて!!
先ずはローストビーフを食べて
うん、美味しい。
さすが一流ホテルね。
クオリティが高いわ。
「美味しいね」
「ん」
冬真もモリモリ食べている。
やっぱりまだ食べ盛りかしらね。
暫くは食べるのに専念して。
2回目のお代わりを取りに行って
「ねぇ、冬真」
「ん?」
「いつ日本に帰って来たの?大学は?もう夏休み済んでるよね?」
今は10月半ば。
なぜ急に私の前に現れたのか分からない。
まさかまた家出…ってことはないよね。
「帰って来たのは一週間前。大学は今年卒業した」
「えっ?卒業って」
私の3つ下だから大学3年生じゃないの?
「『飛び級』って知ってる?」
『飛び級』って
「う、うん。賢いと進級が早いってかジャンプするんだよね」
「ん。俺それで今年の6月に卒業した。親父達に聞いてない?」
「あ、うん。暫くおじさん達に会ってないから」
ホテル経営をしている冬真のお祖父ちゃんやお父さんは当然忙しく滅多に会うことはない。
「祖母ちゃんとお袋にお茶と花習ってんじゃないの?」
「高校まではね。大学から此方だからお稽古出来なくなったの」
冬真のお祖母ちゃんとお母さんは茶道と華道の先生でもある。
お隣さんだから小学校の頃から冬真と一緒にお稽古していた。
「そっか。考えたら8年経つんだもんな」
「そうだね」
あの泣き虫冬真がこんなプラチナブロンドになってるなんてね。