House




放課後、約束通り佳君の家に行く。


家に着くなり、部屋に案内された。この前入った、あの佳君の部屋…


また、入れるなんて夢みたいだ!



「で、リンに話したい事ってのはな…」



いきなり、本題に入りました。


何を言われるのか、すっごくハラハラする……



佳君は、押入れを開けてある物を取り出した。


「それって…」


それはなんと、この前の人型ロボット。……と、その仲間達が続々出てきた。



「リン、よく見ろ!…これ、全部俺が作ったんだ」


「え?…作ったって…これ全部!?」



…凄い!佳君は、30にも及ぶ機器を作り上げたと言う。


それって、本当に凄い事だよね!?


人型ロボットも、佳君が作ったんだろうし、それなら尚更…世界にも通用するぐらいじゃん!!



「佳君凄いよ!こんなの作れちゃうなんて…」



「へへっ……でも、まだまだだよ。俺な、昔からこう言うの好きだったんだ〜。

けどさ、俺があんまりにも変なロボット作るもんだから、みーんな気持ち悪がって、友達もいなかった訳…」



そんな過去があったんだ…知らなかったなあ。



「親も、『お前は私の後継なんだ!こんな物…捨ててしまえ!!』なんて言ってさ、俺の事認めてくれなかったんだ…

でも、そん時は俺も中学生だったし一人暮らしなんて出来たもんじゃないから、とりあえず、ここに来たんだ。

俺はいつか世界中を旅して、世界一のエンジニアになる!それまで、ここにお世話になるつもり」



佳君がここに来た理由。自分の夢を追うために…か。



「佳君…やっぱり凄いや。僕なんかに真似できないよ」



「……ありがとな、リン。こんな話出来るのは、リンだからだよ。本当にお前みたいな奴と出会えてよかった…」



佳君、私もだよ……ただ、佳君以上にそう思ってる。



「俺、絶対夢叶えるからさ!」


「うん、応援してる」



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