ある日、いじめが始まった。



みっちゃんは優しすぎる。

その優しさが逆に辛いし申し訳ない。





「うん……私、頑張るね!」






”入部して2日目だし出来んのは当たり前”とはやまやま思うけど実力が全てのこの部活でそんなことは言ってられないんだ。


少しでも皆に追いつくように私はこれから必死で練習をしなくちゃいけない。




だから明日から始まる夏休み……ここで皆との差を縮められるように頑張らないと。






「はあ〜やっと終わったー!誰かさんが無茶苦茶なせいで余分な体力使ったわ〜」






時計を見ると私達が卓球台で練習を始めてから20分経過していた。


20分ごとにローテーションなので次はAグループを呼んでこなくちゃいけない。





「次はAグループの人達を呼んでこないとね」






高本さんは終わってすぐにさっさと体育館の外に出てしまったので私とみっちゃんは二人で歩き出した。



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