Your smile once again
俺の背中にしがみつくように、腕を回してきた。

俺はどうしたら良いのか分からず、佐々木の頭をポンポンと叩く。


身体中の震えが、伝わってきた。


「ささは、ら。ハサミ持ってない?」


弱々しい声で、冗談(?)を言う佐々木。


「ばーか」
「ハハッ、はぁ、ごめ、ん」


「良いから、何も言うな。

 ……立てるか?」

佐々木がコクン、頷いて立ち上がるが、すぐに倒れてきた。

体を支える。

「ごめ、足がっ」

俺は、佐々木に背を向けて座る。

佐々木が、黙って首に腕を回してきた。




佐々木は軽くて、まるでそこにいないみたいだった。


消えてしまわないように、しっかりとおぶった。
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