Your smile once again

幼馴染

昇降口を出ると、女子の騒ぎ声が聞こえてきた。


「ねーあの人カッコいいね」
「ほんとだ‼︎」


誰かいるのかな……?

「あのー、何か用ですか?」

「人を待ってるんです。

すいません、邪魔しちゃって」


あれ?この声聞いたことある。

人混みが消えて行き、彼の姿がハッキリ見えた。


「……嘘」


間違いない。


低く、落ち着いた声。



長い手足。



色素の薄い、癖のついた髪。



私の大好きな、笑顔……。
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