Your smile once again

本当の気持ち

三本も早い電車に乗ってしまった。


朝練に行くには遅すぎて、普通に行くには早すぎる時間帯。


故に、笹原と乗り合わせる心配がないからだ。

今会ったら、

どんな顔をしたらいいか

……わからない。



この日は、一日中笹原に話しかけられないように必死だった。

そのせいで、放課後になると、私はクタクタになっていた。

いつものように図書室に入ると、急に眠気が襲って来た。

本当に、疲れた……。

重くなる瞼に抗わず、目を閉じた。
< 338 / 366 >

この作品をシェア

pagetop