【続】恋愛のやり直し方

大きなキングサイズのベッドの端に寝る友田の柔らかい髪に手を延ばす。



一人で寝るときぐらい真ん中で眠ればいいのに。



ちゃんと一人分のスペースを空けてくれている友田。


そうして私の居場所を何気なく作ってくれる。





なんで、この人は私なんかをこんなにも甘やかしてくれるんだろう。


眠る姿ですらうっとりするくらい綺麗な顔。



目鼻立ちはどちらかというと骨ばっていて男っぽいのに、ゾクッッとするような色気のある雰囲気。


口調はいつも静かで、その口から紡ぎ出される的を得た言葉。





大抵の女性は好感を持つと思う。




なのにどうして私なんだろう





いつか聞いたことがあったっけど納得できるような返事ではなかったな


吸い付くようなキメの細かい頬へと手をあてる。



あぁ、スベスベ。くやしい……


すると、頬にあてた手をガシッと捕まれる。




「いつになったら襲ってくれるの？」