【続】恋愛のやり直し方
いつの間に、母と紺野さんは、友田と連絡がつくようになったんだろう。


母とも紺野さんとも初対面なハズなのに。




「ぷっ。嘘だと思ってる?」



「そ、そんなこと無い。ただ、どうして母からナオに連絡が入るのかな?って思っただけ」




「あぁ、なるほど・・・・・・

綾と病室を出るときに、紺野さんに電話番号を書いた紙を渡したんだ。『終わったら連絡ください』って」





「・・・・・・いつの間に・・・」




全然気づかなかった。

あの時は、母と紺野さんを二人きりにするのが怖かったし、強引に事を進める友田に少しイラついていたせいで、友田がそんなメモを紺野さんに渡したなんて、気付きもしなかった。





「まぁ俺としては、綾が不安に思うことを一つでも多く排除できたらと思ってね。

お袋さんに反対されたまま一緒に暮らすなんて、綾にとっては辛いことでしょ?だからちょっと強引だったけど、今日中に連絡が欲しかったんだ」
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