Midnight Day

文化祭前日



文化祭準備のおかげで死が近いと言う気持ちを持たずに済んだのかも知れない。


文化祭はいよいよ明日。


私が死ぬまで、あと1週間。
月夜が私を抱きしめたあのときから、月夜は私をからかわなくなった。


何があったかは知らない。
でも家で静かに寝ている月夜を見ていると、つまらなくて。


なんだかんだでからかわれて遊んでるのが楽しかったんだ。


「ねぇ、月夜。」


「…なに。」


「あれからなんか変だよ?」


「……。」


「明日文化祭なんだけど、気分転換に月夜もおいでよ。」


「……。」


なんで何も言わないの?


「ねぇ、月夜…」


「んだよ!!俺に関わってくんな!!」


「…え。」


「あ、ごめん…」


…月夜が初めて、怒鳴った。
なんで…どうしたの?
月夜の気持ちわかんないよ…何で…


「わ、私こそしつこくてごめん…」


「ごめんな、夢希。
俺、今訳わかんねえ感情にとらわれてるんだ。」


「訳わかんない感情?」


「……っ」


───え!?


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