可愛くないって言わないで!!

あーあ。


これはまた、あたしと似てないことを気にしてるな。




「あんま似てない姉妹なんだなー」



何気ない宇野くんそのひとことに、真子の顔がくしゃりと歪む。



真子、そこは軽く流すとこだよ。


宇野くん別にばかにしてるとかじゃないよたぶん。



なんて、


あたしがそんなことを言っても、真子は聞く耳持たないんだろうな。




「あー、真子。じゃああたし先行くね」


「……」


「宇野くんだっけ? 真子をよろしくねー」


「あ。はい」




はい、だって。


真子もやるじゃん。案外脈ありかもよ。



だとしても、真子は全然気付かないだろうけど。



なんとかしてあげたいけどね……。



あたしの存在のせいで真子があんなに卑屈になっちゃったんだから、あたしが何かするときっとおせっかいにしかならない。





こんなに妹のことを考えるあたしって、ほんとイイお姉ちゃんだよね。








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