一目ぼれかも・・・

(拓海side)

お、放送が入ったか。

「拓海ー!お前B組代表だったよな?」

友達の佐久間 祐樹(サクマ ユウキ)がこっちにやってくる。

「ん?ああ、裕樹はC組だったっけ?」

「おお。それより、C組の代表があの子だったらいいなぁ~」

誰だよあの子って。

「拓海サン、気になるかい?」

「うん。気になる・・・・かな・・・・?」

「君が朝、一緒に歩いてきた子がそうだよー」

ふーん。でも可愛かったもんな、あの子

「祐樹ってあーゆー子がタイプだったっけ?」

「いや、だってあの子超美人じゃん!1回は付き合っても損はないと思わないか!?」

まあ、確かにな。俺も少しは同感だな。

「おまけにどっかの組の女子代表らしいしテニスの推薦だってさー」

おぉー。テニスの推薦ならまた会えるかな?って俺は何考えてるんだか・・・

この学校はソフトテニスの推薦はあるが、硬式は無いから一緒になるだろうな。

「何、ニヤついてんの?拓海?」

「え、俺ニヤついてた?」真面目にヤバイぞ

「うん。それはもうバッチリなくらい。あれっしょ?その子がランキング1位の子だからでしょ?」

ランキング1位?

「え?まさかあのランキングの1位!?」

驚いた。でもあの可愛さなら納得だな・・・
日に焼けて少し色素が薄くなった黒髪。

長さは・・・よくわからんが長く、健康的なくらいに日に焼けていて身長は160センチくらいでスタイルが抜群だと思う。

目元は少しきつめ。あーゆーのをネコ目っていうんだろうな。

だけどそれがまた彼女を「美人」と周りに思わせるのだろう。


「いーよなー。朝からランキング1位同士で登校っスか・・・1位の座を俺に譲れや!!」


ってそんなこと言われても俺が1位なんて初知りだし道に迷ってたから助けただけだし・・・。

「あれ?裕樹は何位だったんだよ」

「んぁ?俺は2位だよ。男子1位はお前だろ?2位が俺。3位は興味ない」

3位のやつ・・・可哀想に・・・いまこの会場にいたらぜってーこいつに恨みを持つよなぁ・・・

「女子のランキングはな、1位が倉野愛衣ちゃん。2位は小澤花音ちゃん。こっちの3位の子もイマイチだったーww」

イマイチだったーwwっておい!
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