ラベンダーと星空の約束

 



 ◇◇◇


「メリークリスマース!
イエーイ!
紫ちゃん買い出し行くよー! 準備出来てるー?」



「はーい…って、えっ!?
その格好で行くの!?」





12月24日の土曜日のお昼前、

やけに上機嫌な瑞希君が、サンタコスプレで私の部屋にやってきた。



もちろんその衣装は女性物で、

白いフワフワのファーで縁取られた赤いミニのワンピースに、

同じ素材の帽子とショールを身に付けていた。



今日は柏寮の皆でクリスマスパーティーをやろうと計画していた。



午前中に買物と飾り付けをして、
昼から夜中までたっぷり騒ぐ予定になっている。



私と瑞希君が買い出し係で、
冬場の人混みを避けたい流星には、飾り付け係をやって貰っていた。



受験生の亀さんとたく丸さんは、間近にセンター試験を控えている為、

準備には参加させない事に3人で決めた。



準備に参加しないと言っても、
そもそもクリスマスパーティーなんて受験前にいいのだろうか?

と私は心配していた。



それは余計な心配だった様で、
2人共志望大学はA判定を貰っていて、今更慌てなくても平気らしい。



柏寮の住人は、普段から真面目にコツコツ勉強を積み重ねてきているから、

テスト前でも皆余裕の表情を浮かべている。



< 374 / 825 >

この作品をシェア

pagetop