ラベンダーと星空の約束
 


「なーんだ、びっくりしたー。大ちゃん良かったね。

亀さんがライバルって怖いもんね」



「あのさ…その話題は…勘弁して欲しいって言うか……

あー、俺トイレ行きたくなってきた!」





流星はベットから下りて料理をひょいと飛び越えると、部屋から出て行ってしまった。



私も逃げたかったけど…

今廊下に出て流星と2人になるのも気まずいから、ここに居るしかない。



流星が出て行き攻撃対象が私一人になってしまい、
物言いたげな視線が集中していた。



その視線に気付かない振りをしながら、

空になった皿や飲み切ったペットボトルを徐(オモムロ)に片付け始めた。



今やらなくてもいいのだが、何かやっていないと突っ込まれそうで…




一人片付けを続ける。


ゴミを集めて袋に入れたり、

大皿に入っている残り少ない料理を小皿に移したり、

みんなの取り皿を新しい紙皿に取り替えたり…



そうこうして、
床に大分スペースが出来た頃、やっと流星が戻ってきた。



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