デビル双子にいじられてます。






「え、ええーっと?ん?熱があるのかな?」





楓弥の額に自分の手を当てて測る……正常だ。






「聞かせろ」





「いや、あの。色々恥ずかしい話もあるし」




「聞かせろ」






コイツ話聞いてねえよ。






「俺の近くでひいひい言われたら俺がヒットポイント減り続けることになるじゃねえか、聞かせろ。……話したらちょっとは楽だろ」





口調はいつも通りのぶっきらぼうな声だけど―――最後にぼそ、と言った言葉は明らかに気遣ってくれていて、ガラにもなく申し訳なくなってしまった。







楓弥はたまに、こういう―――真剣で目をそらすことができないような顔をするから。







こう…胸がぎゅ、と苦しくなるから困る。





なんか困る。




















< 134 / 539 >

この作品をシェア

pagetop