デビル双子にいじられてます。







「…そ。……じゃあ続き話すけど聞きたくなかったら言ってね」




「わーったわーった」





何をそんなに念を押す必要があんだよ。







「……で、あまりに風が強くて窓が割れて、停電して。雷も鳴ってて。さすがに怖くなって。電話も繋がらないしお腹も空いたし真っ暗だし、どうしたらいいかわかんなくなっちゃって、それでもテレビだけはついてて見てたら」





だんだんその日の事が頭に浮かんできたのか、話す速さが速くなってきているのは多分コイツは気付いてねえ。





「人が雷に打たれて死んでたニュースで……」





「そんで親が大丈夫か心配になったと」





俺が代わりに言うと、コクリと首を縦に振った。






…そういうわけだ。






「……心配で、死んじゃわないかとか、そしたらあたしはどうすればいいのかとかめちゃくちゃネガティブになっちゃって。だから雷はあんまり好きじゃない…と、いうわけです」





…ふーん。







「じゃ、もうそれはそれだな」







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