デビル双子にいじられてます。







*     *     *










『……あ?』









俺と俺の弟が顔を見合わせて怪訝な顔をする。









委員の仕事が終わって教室に戻ってきてみればいじめようと思っていたアイツがいねえ。









どうしちゃったのよ~桃真くん暇だよ~…なんて言ってる場合じゃねえ。



開けっぴろげの弁当箱。トイレは弁当を食べ終わらなきゃ行ってはいけない決まりになっている。






…つまり。トイレ以外で教室を出たということだ。






「…ねえねえそこの可愛い女の子、ここの席のやつ知らねぇ~?」






そういうと女の子は頬を染めて俺を見た。…そして、







「…あぁ、橘さんなら2年生たちに連れていかれて、「場所は!?」




「え、と…あの方向ならたぶん校舎裏かと…」






「桃真、行くぞ」






おー。







顔顔。顔がすげぇことになってんぞ弟。








怒りを露わにしている楓弥と一緒に、俺は校舎裏へと向かった。
























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