デビル双子にいじられてます。
「いやだぁぁぁぁ!!」
「待て、おま、…足速っ」
「ひいいいいいいいい!!」
顔怖いいいいいい!!!
無我夢中で教室中を逃げ回っていると、やや息切れした楓弥が助けを呼びやがった。
「っ兄貴!コイツ捕まえろ!」
「らじゃ」
「ラジャーしなくていい!!」
女の子たちに囲まれて高みの見物をしていた桃真がゆらり、あたしの方に近づいてきた。
まじかよちょっと待て!
「桃真、ちょ、楓弥を捕まえて!」
「ダメだ兄貴、コイツを捕まえろ!」
「んー……」
桃真は一度にやり、と笑って。――――――――あたしの方へ、向かってきた。
速かった。
すごく速かった。