【完】小さなしあわせ、重ねよう。


でもそうなると、お父さんに「うちの娘は絶対に渡さん」って言われかねない気が……。


……ふぅ。

まっ、ここまで来たからには諦めないけど。


ピンポーンッ


「ただいま~♪」


にこやかに畑辺がインターホンを鳴らした。

って、、、

…えぇっ!?

まだ心の準備がっ...


『あらぁ、お帰りなさい♪』


今開けるわね~、と明るいトーンで女性の声がインターホン越しに聞こえた。

すると、目の前の柵が開いた。


うわぁ...本当の金持ちじゃん。。
何言えば認めてもらえるのか、さっぱりわからん……。


「さっ、入ろうっ!」

「…あぁ、うん」


ルンルンとした畑辺に腕を引っ張られながらズルズルと屋敷ような畑辺の実家の敷地に入っていった。



どうしよう...?


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