初恋が君だなんて、ハードルが高すぎる。
「…先輩と回るの?」
「いや…考えておいてって…」
周りにはクラスのみんながいるから、小声で話す。
その近い距離にもドキドキしてしまう自分が嫌だ。
「俺とは回ってくれないの」
「へ…」
思いがけない言葉に、思わず声が漏れた。
なに、それ。
一緒に回ろうって、思ってくれるの?
「い、いいの…?」
「…俺、焼き鳥食べたい」
少し照れたような顔で話を逸らす絢星くんに、胸がぎゅっと締め付ける。
嫌だなぁ。
諦めたいのに、どんどん好きになっていく。
好きなのやめたいのに、ドキドキする。