初恋が君だなんて、ハードルが高すぎる。
『そしてこちらに見えるのが夏の大三角形ー…』
背もたれの倒れた椅子と、暗い天井に映し出される星空。
わあ、と綺麗な星空に見惚れてしまう。
「綺麗…」
プラネタリウム、なめてたかもしれない。
こんなに綺麗だとは思ってなかった。
ふと隣を見ると、真剣な表情で上を見上げる南雲くんの横顔。
改めて見ると、やっぱり整った顔。
そんなことを思っていると、パッと私の方を向いた南雲くんと、交わった視線。
「っ、」
ドキンと脈打った心臓に、かぁっと熱くなる頬。