そして、また


とぼとぼと帰るいつもの帰り道。
でもいつもと違う事が一つそれは…
隣に大好きな人がいる事。

彼と話し始めてもっと好きになった。

さりげない優しさや無口な所。
今、あたしは彼への"好き"で溢れてる。

「なぁ。」

山口がいきなり声をかけるのであたしはびっくりして肩が震える。

「なに⁇」
それでも冷静なフリをして返すあたし。

「俺、三月の事、好きだよ」

さりげなく、本当にさりげなく言ってくれた。
だけどあたしの目は涙でいっぱいになる。
「あたしも…好き、大好き。」

声を振り絞って言う。
彼はその言葉を聞くときつく抱きしめてくれた。そして、
「付き合うか」
そう言われてあたしは思いっきり頭を縦に揺らした。

< 12 / 18 >

この作品をシェア

pagetop