田中のくせに!!
―――それからというもの
「田中ー、あたし今日委員会当番だから先行くね!」
「おー」
歯ブラシをくわえながら、新聞を読んでいた田中が、顔をあげる。
田中は毎朝新聞を熟読するのが日課だ。
しかも…日本経〇新聞。
お父さんか!とか、あたしは思っている。
「あ、お前頭にホコリついてる」
「えっどこど…」
慌てて取ろうとしたあたしを遮って
「…取れた」
田中が腕を伸ばして、取ってくれた。
「……べっ別に自分でとれるし!」
「…は?」
「じゃ行ってきまーす!!!」
何か言いたげだった田中を無視して、慌てて部屋を出た。
…だって
あのままじゃ絶対、顔赤くしてるのバレたもん!!