田中のくせに!!




「ったく、足の踏み場ねーし…」



なんてブツブツ文句を言いながら、ソファに座る田中。




そして




「ん?なんかある」



自身のお尻の下から、取り出したのは。




「!!!
あたしのブラー!!!」




そういえばさっき、後で入れようと思ってそこに置いて…っ!!!




田中は、自分で持ちながら、ブラ(ピンクのお気に入りのやつ)を暫く呆然と見つめていたが



「…っんなとこに置いとくなバカッ!!!」



不意に我に返ると、真っ赤な顔して投げつけてきた!



ブラは見事、あたしの顔面に的中。




「なんて言いつつちょっとは嬉しいんでしょ、変態ー!!!」


「は、はあぁ!?
嬉しくねーし!
全っ然嬉しくねーし!!!」



「うそつけー!さっきカップのサイズチラ見してたじゃん!!!」



「してねーわ!!!
っていうか早くそれしまえ!!」



そこであたしはようやく、自分がブラを握りしめたまま言い合いしていたことに気付いた。




はっ恥ずかしい!!!




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