田中のくせに!!
「岩槻くーん♡」
あたしが一人で青くなったり赤くなったりしていると、両腕を女子に絡まれた岩槻くんが乗車してきた。
「よかったらあたしと隣に座らないっ?」
「えー、ずるい!
あたしも岩槻くんと座りたいー!」
彼女と別れてから、女子の岩槻くんに対するアタックが、前よりもさらにヒートアップしている。
「ねー岩槻くん、聞いてるー?」
「んー?あー…」
岩槻くんは、女子に適当な返事をすると
「俺、田中の隣でいいや」
ニッコリ、田中の隣の席におさまった。