田中のくせに!!
「え…おまえ、どうした!?」
尋常じゃない様子の花凛ちゃんに、戸惑っている田中。
花凛ちゃんは田中の制服をギュッと握ると
「光ー…あたし、もうダメかも…」
涙声で、顔を埋めた。
花凛ちゃん…何があったの!?
「わかった…話、聞くから」
田中がそっと花凛ちゃんの背中を摩る。
ズキッ…
「あー…悪い、周防。先帰ってて」
そしてあたしをチラッと見てそう言うと
花凛ちゃんの肩を抱いて、学校に戻っていった。