君のもとへ 俺は必ずお前を・・・

≪奇跡???運命???≫

「いってきます」

「いてらっしゃい
 気をつけてね」

「うん」

 昨日は良いことあったし今日も
 いいことあるかな?

 でも、そんな期待しちゃダメだよね

 昨日のでさえも奇跡に等しいんだから・・・

(まもなく2番線に電車が参ります)

 今日も混んでるんだろうなぁ

(キキー、プシュー)

 やっぱり混んでる(泣)

 「はぁ~」

 ため息しか出ないよ・・・。

 早く海崎君に会いたいな

 え!?

 なんかおしり触られてない!?

 なんか間違って当たっちゃった感じの
 触られ方じゃないんだけど・・・

 え!?嘘!!!やっぱり
 わたしおしり触られてるよ~
 
 恐い・・・

 いや・・・

 誰か助けて!!!

「やめ・・・て・・・下さい・・・」

 全然やめてくれない・・・

 どうしよう・・・恐くて涙出てきたよ・・・

 助けて・・・誰か・・・

「おい!おっさん!!!」

 え?

「え!?わし!?」

「あんたしかいなくね?」

 誰?

「ってか俺の女に手出さないでくんねぇ」

 俺の女!?誰!?

 でもこの声どっかで・・・

「聞いてんのかよおっさん!!!」

 あ!海崎君の声だ!!!

「助けて・・・」

 恐いよぉ・・・海崎君?

「大丈夫かあんた?」

「あり・・・がとう・・・
 ございま・・・す・・・グスッ」

「もう平気だぞ」

「恐かった・・・」

「とりあえず降りる?」

 恐かった・・・海崎君が助けてくれた

 すごく恐かった・・・

「ちょっと待ってろ」

 え?恐いよ一人にしないで・・・

「ほら」


「あ!温かいココアだ」

「そんなんでいいのか?」

「うん・・・ココア大好きです」

「ふ~ん」

「あの・・・ありがとうございました」

「いや、俺は平気だけど。
 お前はもう大丈夫か?」

「はい・・・ごめんなさい」

「なんでお前が誤んだよ?」

「だって・・・わたしのせいで
 迷惑かけちゃって」

「別にいいよ?」


< 22 / 245 >

この作品をシェア

pagetop