好きって気づけよ。
そ、そういう問題じゃないんじゃ!?
だって、いまのは誰でもわからないよ!
た、たぶん……!
「わかんねーなら、心愛はまだわかんなくていいってことだろ」
「そ……そうなの?」
なんだか納得ができないけど……。
困った顔で凪くんを見上げていると、凪くんは私の頭をなでた。
その手はとっても優しくて。
「いつか絶対に教えてやるから。俺が」
……そ、そっか。
凪くんがいつか教えてくれるなら、いまは、知らなくてもいいことなのかも。
凪くんになでなでされて笑顔になる私に、凪くんは王子さまみたいな、優しい笑みを見せてくれた。
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