たびびと
あるいていると、分かれ道にさしかかります。



片方は森へと続く道。



片方は林へと続く道。



少女は歌いました。



“木の多い道には、届きもしない人の声。”



“木の少ないあの場所は、きっとだれかに荒らされた。”


< 5 / 50 >

この作品をシェア

pagetop