オレンジ色の恋
そして、ゆっくりと時間をかけて教室へと着いた




乃愛は俺の隣の教室


付き合っていた頃は同じ教室が良かったけれど…




今は、同じ教室だったら乃愛を見て本当に泣いてしまうかもしれない





だから、違うクラスでよかったと今は思う



そして、乃愛のクラスの前に立つ



ドアは開いており、中が見えるようになっていた




…緊張する



乃愛にあって何を話そう?



ただ、部活のことだけ?



それともまだ乃愛のことを好きだよって?




ホントは乃愛と別れたくなんかない




乃愛とずっといたい




でも…一度乃愛を突き放した俺に、そんな立場はあるか?




でも、乃愛のことは諦められない



諦めたくない




だって、乃愛のことしか考えられない



なにをしてても考えるのは乃愛のことだけ



神様…俺に、もう一度チャンスをくれますか?




俺に、勇気をくれますか?




俺は、一度深呼吸をして教室へと入った
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