※誘惑危険地帯※

宏貴くんとデート


チリリリリリリリン。

部屋中に目覚ましが鳴り響く。

「あぁ、もううるさいなぁ」

今日は

「あっ!」

宏貴くんと

「今日だっけ?」

デートの日ですっ!

お姉ちゃんは爆睡中で・・・。

昨日お姉ちゃんに教えてもらったテクを使ってメイクとヘアーを作っていく。

「よしっ!」

完成ーーーーー!!!!!!

ピンクの小花柄ワンピにふわふわな甘いポニーテール。
靴はちょっと高めのヒールで、アクセは程よくナチュラルな物。
メイクはピンクのチークが効いてて小顔効果がある姫系抑え目メーク。

完璧✩

「宏貴くん喜んでくれるかなぁ」

不安と期待を胸に私は玄関を出た。

目の前には・・・

「よっ!」

「宏貴くんっ!」

宏貴くんはさわやかな白Tと色が綺麗な半袖の上着。
下はダメジーンズだ。

かっ、かっこいい!

「梨々香、可愛い」

普通に言ってくる宏貴くんにてれを隠せない私。

「え…あ…あの……」

絶対顔真っ赤だし。

「そんなに、照れんなよ」

宏貴くんが余裕をぶっこいてニヤリと悪笑を浮かべた。

「あ、ありがと」

私はしたを向いてお礼を言った。

「下なんて向くなよ」

「う、うん・・・」

歩き出した瞬間

ぎゅっ。

大きな手が私の手に重なった。

指が絡まって・・・。

「こ、宏貴…くん……」

恥ずかしさのあまりに小声で宏貴くんに聞こえない程度に呟いた。

デート。


そんなの初めてだよ・・・。











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