人形の妹と王子の兄
「…!」
言われて窓を開けたら
私服姿の圭くんが手を振っている。
何をしても格好いいな…。
すごくあこがれてしまう。
幼馴染なんだけれど…、
どこか遠く感じてしまう。
胸がきゅんとしてしまうのは圭くんに
恋しているから…。
でも圭くんは彼女がいるに決まっているの。
急ぎ足で階段を降りて玄関を背に彼の傍についた。
「…可憐、
そこの公園まで行かない?」
「いいよ」
苛められてる私の中で圭くんは偉大で、
でも苛められてることは秘密だったんだ。
さりげなく彼に心を晴らしてもらっていたの。