BLUE HEART



『知らない奴に付いて行ったらダメだからな』


なんだか、リーフが何処かへ行ってしまいそうだ。誘拐とかされたら、困る。


どうやっても、感情は移入してしまうから。
今は、リーフが離れていくのが少し…怖い。



『うん…分かったけど、キスは?どういうの』


まだ、引きずってたんだ?。


『好きな人同士で、唇を重ね合うこと』


真剣に聞いてくるリーフの瞳に、幼小時代を思い起こさせる。


そういえば、母さんは眠る前にいつも俺の額にキスを落とした。
小さい頃だったから、すごく好きで、それがないと安心して眠れなかった。



< 13 / 85 >

この作品をシェア

pagetop