花とミツバチ



「ちょっと梓、めちゃくちゃいい男じゃん!顔も可愛いし真面目そうだし!」

「う、うん…まぁ」

「尚更逃しちゃダメよ、絶対後悔する!ちゃんと気持ち伝えなさいよ!」

「…うん、」

「でもって上手くいったら彼の先輩とか紹介してって頼んでおいてね!」

「ってそっちが狙い?」



突っ込む私にまぁまぁと宥めるように笑うと、顔を見たことに満足したのか樹里はその場を去って行く。



気持ちを伝えて、恋を捕まえる…か。

言うほど簡単なんかじゃない。けど、後悔だけはしたくない。




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