『※ BLではありません。』





《 依存 》



て言葉があってるのかわからないけど


いつまでも桐の中で、時が止まってしまうんじゃないかって。


どうしてだか、そう思う。


でもそれは、桐だけじゃない。


楓達みんなに言える。




疲れ果てた表情。


常に張り巡らされた神経。


楓達のそれが、緩むのは、あいつが側にいる時だけ。


俺の前でも多少は安心した雰囲気になるけど、でも・・・。



なんだか心配だ。



そのことだけじゃない。
無理してお祖母様達に合わせているような…。





『わきまえろ』





楓が言った、それ。

人生の選択権を失ったようなあの言葉が気になって仕方が無い。



そりゃあ、片親亡くして、他方は入院してて-----



て、なったら俺だってどん底だろうけど。



でも…



なんつーか…



んんーー・・・




言いようのない不安感が俺を襲うんだ。







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