彼氏は11才!?
6股が合意の上?
どこのハーレムだ。国王気取りか。

これは非常事態。
姉として弟の不純を見過ごしてはならない。


「女をもて遊ぶゴミ虫野郎に制裁を下してやる」

「ちょ、何だよ!また暴力か!?」



私は菓子を大切にテーブルへ置き、立ち上がった。
今までの経験上から脅える正宗。


「簡単にはやられねぇぞ!!」


構える正宗。
なかなか隙の無い構えだ。少しは進歩したようだがまだ甘いぞ、少年。


戦いは肉体だけでするものじゃないことを学ばせてやろう。



「あっ!ア〇パンマンが野良猫を振り回してる!」

「え!?マジで!」



ンなワケ無いだろ。
ありゃ架空の存在だ。

アンパンが自力で空を飛ぶ日が来たら切腹してやるよ。



「隙あり!!」


私が指を差した窓に気を取られ、背後を向いた正宗の腰に腕を回してガッチリと抱く。


「きたなッ!!国民的ヒーローを使いやがって!!」


背後にへばり付く私に正宗が気付くが、もう遅い。


「だらあぁァァッ!!」


雄叫びを上げながら後方へブリッジで投げ固め、私(157cm)は正宗(178cm)にジャーマン・スープレックスをキメた。


グゴッ、と音を立てて床にめり込む正宗の頭。
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