ミラ子の呟き。2014〜
さて、
日付かわり、
今日はもう三月かぁ。

私事ではありますが
二年前に父が他界しておりまして
でね、
命日が閏年なんですよ。
つまりは2月29日。

如何にも変わった人だけあるなぁ
って命日です。

そう、父は
一言でいうなら変わってます。

友達の印象も大抵

「ミラちゃんちのお父さん
変わってるねぇ」

です。

過去にそんな父について
書いた作品もあったのですが
兎に角、私にとっては
大嫌いだったけど大好きな存在です。

まぁ、何故に大嫌い
だったかというと
それはそれは勝手な事ばかりしては
家族に大迷惑を掛けるわけです。

一番多いのは
直ぐに人に騙される。
今となればね
そりゃ、人騙して警察のご厄介に
なるよりは全然良いですよ。

でもね、
家族はもう散々ですよ。

その度に莫大な借金が
出来る訳ですからね(笑)

笑いごっちゃない( ̄▽ ̄;)

私の上には少し年の離れた
兄と姉がいるのですが
二人は相当、迷惑被ってますね。

本当に自分勝手な人で
マイペースで
言うてること無茶苦茶やがな
ってこと多々ありましたけど

うちの子どもにとっては
優しいおもろい
うどん作るのが上手なじいちゃん。

そういう印象のようですね。

亡くなる2ヶ月前に
体力かなり落ちているときに
うどんを打ってくれました。

明日にはまた入院という前日ですね。

自由に会えるうちにと
息子達を連れて実家に帰った私たちに
痩せ細った体で
手打ちうどん作ってくれました。

讃岐の人間なんですね。
父は。

美味しかったですね。

もう最期かもなぁって
思いながら食べたの覚えています。

父にはもう病気が治らないんだ
ってこと伏せてましたが
いい加減な人のようで
そういうところ察しがいいというか
まぁ、自分の体の事だから
思うところがあったのか
「美味しいな」
って言うと必ず
「また、作ってやる」

言っていたのにその時は
言わなかったですね。

そして実際にその通りになりました。

人の記憶には舌もありますね。

その時、年少だった長男は
何故かじいちゃんのうどんの味を
覚えているらしく
未だにじいちゃんのうどんが
食べたいなぁとよく言います。

作り方、生前のうちに
教えてもらっているんですけど
中々、コシの強い讃岐うどん
作るには自信ないですね。

でも
出汁というか
父の実家の辺りでは「かけ」
と言って鍋に別にお汁を炊いて
ゆであげたうどんに掛けてたべる
食べ方があるんですね。

そのだし汁は割りと
父の味に近づいたかな
と、思います。

でもね、
長男はやはり
じいちゃんのが食べたいと
言うんですよねぇ(((^_^;)

そんな父の命日は
今年もなかったなぁ。

気づけば3月。

よし、久しぶりに
だし汁作ってお昼にでも
食べよかな♪






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