双華の香
美女の欄菊




「る…はる…!…小春っ!!!」


「きゃわぁっ!!」



すごい勢いで飛び起きて周りを見渡すと、すぐ近くに怪訝そうな顔




「てめぇ…いつまで寝てやがるんだ」



「…なぁーんだ、みっちゃんかぁー」



その顔を見て、肩を落とす



「なぁーんだって何だこら」


「もーせっっかく良い夢見てたのにー!


…みっちゃんのせいで台無しだよぉ…」



「てめぇ…黙って聞いてりゃ好き勝手言いやがって…!」




大きな声で何やらぶつぶつ言ってるみっちゃんは放っておいて、



わたしは番頭さんのところへ向かった





< 2 / 36 >

この作品をシェア

pagetop