私と年上男とルームシェア
「そういえば茜、連絡先聞かれてたね」
にやにやしながら、香澄ちゃんは私の肩をつついた
「う、うん…けど、濁して教えてないや」
「なあに?好きな人いるの?」
「好きな人は…いないけど」
「ま、大学にいれば出会いいっぱいあるしね。でも…亮太さんだっけ?その人が一番有力じゃない?」
「にやにやしすぎだよ、香澄ちゃん」
「でも、好きな人できたら教えてよ?」
「そりゃあ、もちろん」
ふと、どちらかのケータイが鳴った
「あ、私か…
ごめん、茜。電話だ。ちょっと待ってて」
香澄ちゃんは電話に出た