恋愛メンテナンス
ピンポーン!…ピンポーン!ピンポーン!

ピタリと止まり、2人で玄関を見つめる。

「ナンなんだ…」
「ナンなのさ…」

思わず声が揃う。

「すいませーん!○○新聞ですがぁ!」

こんな時間に新聞の勧誘?!

「ザーケーンーナー!」
「ウーザーイー!」

声がまた揃って、文句ブーブー。

2人で玄関に出て行き、輝がドアを開けた。

ムカツクオーラを出しまくって、2人で睨み付ける。

あんたのせいで、悶々としたムードぶち壊しじゃんよぉー!

すっごく気分悪っ!

「新聞の勧誘に来ました。うちの新聞取って下さいよぉ」

輝はいつもより強く言った。

「新聞は取りたい時に、こっちから連絡するから、よそ行け!よそ!」

扉を閉めるタイミングで勧誘業者の、いつものあの一言。

「そこをナンとかぁ~…」

輝と私は顔を見合わせ、扉をガバッと勢いよく開けた。

そして、

「シツコイッ!!(怒)」
「シツコイッ!!(怒)」

2人で声を揃え、怒鳴り付けてやった。

ビックリして慌てて帰った勧誘業者に、私らは爆笑した。

輝と居ると、確かに強くなるはずだ。

磨かれるというよりは、心が鍛え上げられて行く感じ?(笑)

「最強だな、俺たち」

「最強コンビだね」

輝と結婚して、本当に毎日楽しくて幸せです。

これからも末永く、宜しくお願いします。



『完結』
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